Bluetooth イヤホンを使用するとオーディオ遅延が発生するのはなぜですか?
Bluetooth 経由でオーディオを送信する際には、多数の要素の連携が必要になるため、常にある程度のオーディオ遅延または待ち時間が生じます。ほとんどの遅延は気付かない程度のものですが、ビデオの視聴やゲームのプレイ中には特に、遅延がわかることがあります。
普通以上に遅延が発生していると思われる場合は、次の操作をお試しください。
- イヤホンと、接続されたモバイルデバイスの距離が離れすぎないようにします。
- イヤホンと、接続されたモバイルデバイスの間の物理的な障壁を取り除きます。
- イヤホンおよび接続されたモバイルデバイスで、最新バージョンのファームウェアとソフトウェアが使用されていることを確認してください。
- イヤホンとモバイルデバイスのペアリング解除を行い、再度ペアリングします。
- モバイルデバイスをオフにし、再度オンにします。
- スマートフォン/テレビ/コンピュータの設定で、オーディオ遅延/待ち時間のタイミングを調整します(メーカーのドキュメントを参照してください)。
- オーディオを再同期するには、モバイルデバイスの付属以外のアプリ(TikTok など)の設定に移動します。
オーディオ遅延が続く場合は、次のような原因が考えられます。
- Bluetooth コーデック
コーデックはオーディオデータを圧縮して Bluetooth 経由で送信します。オーディオデータに適用される圧縮率が高くなるほど、オーディオの品質が低下し、遅延が大きくなります。どのコーデックでも、ファイルサイズの縮小とオーディオ品質の維持の間でバランスを取っており、それぞれに特徴が異なります。音源(スマートフォン、タブレット、コンピュータなど)とイヤホンの両方で、同じコーデックがサポートされている必要があり、この点に注意することが重要です。そうしないと、デフォルトで SBC コーデックが使用され、オーディオ遅延が発生しやすくなります。
- Bluetooth バージョン
Bluetooth LE オーディオと Bluetooth 5.2 の組み合わせは、時刻同期したオーディオストリーミングを実現します。その結果、必要なバッファが少なくなり、遅延が小さくなります。イヤホンおよび接続されたストリーミングデバイスの両方で、両者のうち低い方の Bluetooth バージョンが常にデフォルトとして使用されることに注意してください。たとえば、イヤホンに Bluetooth 5.2 が搭載されていて、スマートフォンに Bluetooth 4.2 が搭載されている場合は、Bluetooth 4.2 の機能のみが使用可能になります。
